日本化学会春季年会(2014)、Wiley展示ブースではこんな化学書がよく売れました

先週名古屋大学で行われた日本化学会第94春季年会(2014)では、付設展示会のWiley展示ブースに多数のご来場をいただき、厚く御礼申し上げます。

アンケートご回答者を対象にした抽選会は、予想を大幅に上回るご参加をいただいたため、初日の午後には用意した賞品が底をつき打ち止めとなってしまいました。2日目以降にお越しいただいた皆さまには大変申し訳ございませんでしたが、来年もこのようなお楽しみ企画をお届けしたいと考えていますので、引き続き宜しくお願いいたします。

さて、Wiley展示ブースでは恒例の書籍展示即売も行い、こちらも大盛況でした。その中でも特にご好評をいただき、よく売れた本をピックアップしてご紹介します。化学書に関しては誰よりも目利きの日本化学会参加者の皆さまが内容を吟味して選んだ本だけに、外れなしの良書が揃っています。買い漏らしのチェックにお役立て下さい。

The Chemistry of Beer The Chemistry of Beer: The Science in the Suds
 Roger Barth
 ISBN: 978-1-118-67497-0
 Paperback / 348 pages / November 2013
 US$39.95

書名を見て思わず手に取る人が非常に多かった「ビールの化学」。こちらのブログ記事で内容をご紹介しています。

Organometallics in Synthesis, Fourth Manual Organometallics in Synthesis: Fourth Manual
 Bruce H. Lipshutz
 ISBN: 978-1-118-48882-9
 Paperback / 568 pages / October 2013
 US$125.00

有機金属化合物による合成反応マニュアルの最新第4集(内容紹介はこちら)。先に出た第3集は、米国出版社協会の権威ある学出出版賞The Prose Awardsの2013年度化学・物理学部門賞に輝くなど大好評、ベストセラーになりました。今回は、既に第3集をお持ちの方が、新しい第4集を見つけてお買い求めいただいたケースが多かったようです。

Chemistry of Bioconjugates Chemistry of Bioconjugates: Synthesis, Characterization, and Biomedical Applications
 Ravin Narain (Editor)
 ISBN: 978-1-118-35914-3
 Hardcover / 496 pages / February 2014
 US$195.00

新材料として医療などさまざまな分野での応用が期待されるバイオ共役体に関する最新刊です。

Methods and Applications of Cycloaddition Reactions in Organic Syntheses Methods and Applications of Cycloaddition Reactions in Organic Syntheses
 Nagatoshi Nishiwaki (Editor)
 ISBN: 978-1-118-29988-3
 Hardcover / 672 pages / February 2014
 US$195.00

環化付加反応とその応用に関する最新知識をまとめた参考書で、編者は高知工科大・西脇 永敏教授です。内容紹介はこちら。

Hypervalent Iodine Chemistry Hypervalent Iodine Chemistry: Preparation, Structure, and Synthetic Applications of Polyvalent Iodine Compounds
 Viktor V. Zhdankin
 ISBN: 978-1-118-34103-2
 Hardcover / 480 pages / September 2013
 US$170.00

超原子価ヨウ素化学の全体像を、応用を含めて理解できるようになるための貴重な一冊です。

Microreactors in Preparative Chemistry Microreactors in Preparative Chemistry: Practical Aspects in Bioprocessing, Nanotechnology, Catalysis and more
 Wladimir Reschetilowski (Editor)
 ISBN: 978-3-527-33282-3
 Paperback / 352 pages / August 2013
 US$110.00

Microreactors in Organic Chemistry and Catalysis Microreactors in Organic Chemistry and Catalysis, 2nd Edition
 Thomas Wirth (Editor)
 ISBN: 978-3-527-33299-1
 Hardcover / 478 pages / April 2013
 US$205.00

マイクロリアクターを扱った新刊2点がともに好評でした。2点目は、ChemASAPさんで詳しい書評をお読みいただけます。

Reactive Intermediates in Organic Chemistry Reactive Intermediates in Organic Chemistry: Structure, Mechanism, and Reactions
 Maya Shankar Singh
 ISBN: 978-3-527-33594-7
 Paperback / 296 pages / March 2014
 US$80.00

内容紹介はこちら。反応機構の理解に不可欠な反応中間体に焦点を絞った類書はほとんどなく、貴重です。


最後にご紹介する2点は、大部の事典なのでその場でご購入には至りませんでしたが、良書なので図書館に推薦したいとの声を多くいただきました。ともに今年5月末まで刊行記念特価でご購入いただけますので、ぜひご検討下さい。

Handbook of Liquid Crystals, 2nd Edition Handbook of Liquid Crystals, 8 Volume Set, 2nd Edition
 John W. Goodby (Editor), Peter J. Collings (Editor), Takashi Kato (Editor), Carsten Tschierske (Editor), Helen Gleeson (Editor), Peter Raynes (Editor)
 ISBN: 978-3-527-32773-7
 Hardcover / 5240 pages / February 2014
 刊行記念特価 US$1,885.00 (2014年5月31日まで / それ以降の通常価格 US$2,285.00)

内容紹介はこちら。1998年に出版され液晶研究の専門事典として定評を得た Handbook of Liquid Crystals を、最新の展開を踏まえて大幅に改訂した待望の第2版です(全8巻)。東京大学・加藤 隆史教授、英ヨーク大学・John Goodby教授ら各国の有力な液晶研究者が編集および各章の執筆に参加し、質の高さは折り紙つきです。

Computational Molecular Science Computational Molecular Science
 Peter R. Schreiner
 ISBN: 978-0-470-72307-4
 Hardcover / 3456 pages / March 2014
 刊行記念特価 US$1,695.00 (2014年5月31日まで / それ以降の通常価格 US$1,995.00)

マーティン・カープラス氏ら三氏の2013年ノーベル化学賞受賞につながった「計算分子化学」の分野で定番の事典とされているEncyclopedia of Computational Chemistry(1998年) の後継となる事典です。日本語解説はこちら。 またこちらのページからサンプル章を試読できます。

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