EMBO(欧州分子生物学機構)とWileyが出版提携を拡大|2014年からThe EMBO Journal, EMBO reportsなど全4誌をWileyが発行

John Wiley & Sons社は10月29日、EMBO(欧州分子生物学機構)との出版提携を拡大し、EMBOの公式ジャーナルであるThe EMBO Journal, EMBO reports, Molecular Systems Biologyの3誌について、2014年からWileyが編集制作・マーケティング・流通の各サービスを提供することを発表しました。これにより、2009年の創刊当初から既にWileyが発行元となっているEMBO Molecular Medicineと合わせると、EMBOの公式ジャーナル4誌すべてがWileyから発行されるようになります。

 Wiley発表資料  Wiley and EMBO Announce Expanded Partnership (October 29, 2013)

The EMBO Journal The EMBO Journal EMBOを代表するジャーナルです。1982年の創刊以来、分子生物学・細胞生物学の分野で重要な研究成果および権威ある総説を発表する場としての地位を守り続けています。
EMBO reports EMBO reports 分子生物学の全領域を対象に、短報を掲載します。併せて、広範な読者にとって読みやすい総説・論説記事や、ユニークな「科学と社会」セクションも収録します。
EMBO Molecular Medicine EMBO Molecular Medicine 分子レベルの生命科学研究と臨床医学との境界領域を取り扱う学際的なジャーナルです。(オープンアクセス)
Molecular Systems Biology Molecular Systems Biology システム生物学・合成生物学に関する第一級のジャーナルです。分子・細胞レベルの現象の分析・統合・モデル化に主眼を置いた研究の成果を掲載します。(オープンアクセス)

これら4誌のオンライン版は、スタンフォード大学のHighWire Pressが提供する新しい電子プラットフォームEMBO PressとWileyの電子プラットフォームWiley Online Libraryとの両方で、並行して提供されるようになります。HighWire Pressでは、EMBOのジャーナルの他にも、ライフサイエンス分野の権威あるジャーナルが提供されています。またWiley Online Libraryでは、理工医学から人文社会科学まで広範なジャーナル約1,500誌の400万報以上の論文が提供されています。

EMBO Molecular MedicineMolecular Systems Biologyの2誌は全論文をオープンアクセス(OA)で公開するほか、The EMBO JournalEMBO reportsの2誌では各論文の著者がOAでの公開を選ぶことができます。

Wileyのライフサイエンス出版担当役員David Nicholsonは、「EMBO Molecular Medicineの成功に基づいて、今回EMBOの全ジャーナルについて提携できるようになったことを嬉しく思っています。EMBOはライフサイエンス研究における卓越性を象徴しており、そのようなEMBOとの提携を通じて、Wileyは世界レベルの研究成果を各国の読者に届けるためのお手伝いをしたい」とコメントしています。

さらに詳しくは、上記リンク先の発表資料をご参照下さい。

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