Wiley理工書も買える、Amazonの電子書籍Kindle本は実用性十分|分厚い本もタブレット・スマホで持ち歩けて便利、細かいFigureの表示も大丈夫

Amazon.co.jpは、昨年10月に日本向けの電子書籍書店「Kindleストア」をオープンし、大きなニュースとなりました。このKindleストアでは、国内で出版される本やコミックのKindle本(電子書籍)が買えるだけでなく、「Kindle洋書」というコーナーで洋書のKindle本も購入できます。Wileyの理工書も、多くの書籍をKindle本としてご購入いただけます。(一部、Kindle化されていないため入手できないタイトルがあります)

Kindle本は、Amazon.co.jpが販売するタブレット「Kindle Fire」や電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」で読めるほか、お手持ちのタブレット(iPad / Android)またはスマートフォン(iPhone & iPod Touch / Android)にKindle無料アプリをインストールして読むこともできます。Wileyの理工書のような分厚くて重い専門書を、電子書籍としてタブレットやスマホで持ち歩けたら便利とお考えの人は多いでしょう。しかし、理工書の場合は、微細な画像や細かい文字を含むFigureも見やすく表示されないと困りますね。iPadのように画面の大きいタブレットはともかく、果たしてスマホの小さな画面で理工書のKindle本を読んでも実用的に問題ないかを検証するため、実際にAndroidスマホで読んでみました。

(1) Kindle本を購入した後、スマホにインストールしたKindle無料アプリを起動すると、購入済みの本が表示されます。(右の本は無料サンプルとしてダウンロードしたもの。購入前に冒頭部分を無料で試読することができます。)
(2) 表紙画像をタップして本を開き、目次で読みたい章を選ぶと、その場所にジャンプします。画面の右寄りをタップするか、または左方向にスワイプすると、サクサクとページをめくれます。本文表示は右画面のようになります。初期設定のままで十分読めますが、読みにくければ2本指のピンチ操作で拡大・縮小表示できます。
(3) しかしこの画面のように、Figureに細かい文字が入っているとそのままでは読めません。本文に埋め込まれた画像にはピンチ操作が無効なので、この状態では拡大表示できません。でも大丈夫、方法があります。
(4) Figureの画像にタッチして長押しすると表示される選択オプションから、「拡大/縮小」をタップします。
(5) すると、画像が独立して表示され、ピンチ操作で拡大・縮小できるようになります。
(6) 拡大すると、細かい文字も難なく読めるようになります。画面が小さいので部分表示になりますが、上下左右にスムーズにスクロールできます。
(7) もちろん、大画面のタブレットなら、より快適に読めます。一度購入したKindle本は、自分が持っている複数のデバイス(通常、最大6台)にダウンロードしてどれからでも読むことができます。同じ本をiPadで表示すると右画面(クリックすると拡大)のようになり、画面が大きいのでFigureを含めてそのままの状態で読めます。

Kindle本には、ほかに全文検索やメモ・しおり(ブックマーク)など便利な追加機能もありますが、既に多くのサイトで解説されていますのでそちらをご参照下さい。通勤・通学時に荷物の重さに悩まされている方は、タブレットやスマホ1台で何冊でも持ち歩け、満員電車の中でも楽に読めるKindle本の購入を検討されてはいかがでしょうか。

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