前回例題の”Conclusion”は、この表現がダメ!|Asian JOC編集者が教える「うまい英語で論文を書くコツ」第2回

アジア発の新しい有機化学ジャーナルAsian Journal of Organic Chemistry (Asian JOC)のFacebookページで新連載が始まった、同誌の編集者による「うまい英語で論文を書くコツ (Mind your Language! A (Very) Brief Guide to Language Usage in Scientific Writing)」の前回記事(Part 1)はお読みいただけたでしょうか? 可能な限りシンプルで平易な表現を使うように、というのが記事のテーマでしたが、宿題として、下に挙げられた架空の論文の”Conclusion”の中で、もっと平易な言い方に直せる箇所を12か所探せという問題が出ていました。

“Functionalized polythiophene compound 1 exhibits attractive electronic properties and shows fluorescence due to functionalized polythiophene 1 possessing a benzyl group at the C5 position. This synthetic methodology represents both a significant advance over previous reports of functionalized polythiophene compounds and opens new avenues towards developing novel photoexcitable oligomers”.

いくつ見つかったでしょうか? 本日投稿された第2回の記事では、その12か所を列挙しています。
 ⇒ Mind your Language Part 2

例えば、冒頭の”Functionalized polythiophene compound 1″で”compound”は言わなくても自明なので要らない、また末尾近くの”opens new avenue towards”は大げさなだけで概念の理解に何も役立っていない、続く”novel”は、これから新たに開発する物質の話だからnovelなのは当たり前で冗長、といった細かいダメ出しが、12か所にわたってなされています。では、それぞれどのように直せばいいのか…は金曜日に発表するそうですので(引っ張りますね)、今回の指摘を見ながら頭のトレーニングのつもりで一度考えてみて下さい!

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