<記事紹介> フェロセンの発見とサンドイッチ構造の解明への道のり (Angew. Chem. Int. Ed. エッセイ)

1951年に発見された化合物フェロセンは、そのユニークなサンドイッチ構造が明らかにされるとともに活発な研究の対象となり、現在に続く有機金属化学の隆盛を生み出すきっかけになったといわれています。その構造を解明したエルンスト・フィッシャーとジェフリー・ウィルキンソンの二人は、有機金属化学に対する貢献を理由に1973年にノーベル化学賞を共同受賞しています。

このほどAngewandte Chemie International Editionに掲載されたエッセイで、独ヴュルツブルク大学のヘルムート・ヴェルナー名誉教授は、1951年のフェロセン発見から1973年のノーベル賞受賞までの研究の展開を詳細に辿っています。

このエッセイは、Early Viewとしてオンラインで先行公開されています。(本文を読むにはアクセス権が必要です)
 ⇒ Werner, H. (2012), At Least 60 Years of Ferrocene: The Discovery and Rediscovery of the Sandwich Complexes. Angew. Chem. Int. Ed.. doi: 10.1002/anie.201201598

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