必見!コーネル大の学生が75ドルで開発した「脳波でプレイする卓球ゲーム」(Wiley Life Sciences Blogから)

こういうのですね。

若い方はご存じないでしょうが、ビデオゲームが世に出た最初期の定番のひとつに「卓球ゲーム」がありました。もちろん、今の3Dゲームのような高度なものではありません。ラケットに見立てた画面上のカーソル(パドル)をコントローラーで上下させて、向かってくる「ボール」を跳ね返すというシンプルなものです。エアホッケーとも似ていますね。このゲームは正式には「ポン」と呼ばれるそうです。 ⇒ ウィキぺディア: ポン (ゲーム)

このほど、コーネル大学の電気工学の学生が、コントローラーを手で動かす代わりに脳波を使ってプレイする卓球ゲームを開発し、話題になっています。75ドル(約6千円)という低予算のため、インターフェースは使い古しの野球帽に電極を付けたというチープなものですが、プレイヤーの頭皮を通して伝わるアルファ波を感知してラケットが上下するようにプログラムされています。具体的には、次のような要領でプレイします。

  • プレイヤーがリラックスする → アルファ波が増加する → ラケットが上に動く
  • プレイヤーが集中・緊張する → アルファ波が減少する → ラケットが下に動く

つまりプレイヤーは、向かってくるボールの方向に応じて、気持ちをリラックスさせたり集中したりしてラケットを操作します。「そんなことできるの?」と思ってしまいますが、しばらく練習すると結構うまく動かせるようになるそうです。

これについて、Wiley Life Sciences Blogが紹介記事を載せています。
 ⇒ The Wiley Life Sciences Blog - Cornell students steer Pong using brain waves

この記事からリンクされているレポートによると、開発にあたった学生の一人が睡眠時無呼吸症候群に悩まされていて、その診断に使われる脳波検査が開発のヒントになったそうです。開発の目的は、専門家の助けを借りずに患者自身で使える安価な脳波検査装置を作ることでしたが、この技術の応用として、精神状態のコントロールを助けることでADHD(多動性障害)の治療に役立てたり、頭で思っただけで車椅子を操作したり単語を入力したりできる新しいインターフェースを実現することも考えているそうです。

百聞は一見に如かず、実際のプレイを撮影した動画がYouTubeで公開されていますのでご覧下さい。この記事を書いている時点で、公開から2週間で1万8千回以上再生されている人気動画です。この動画は、音声をONにして視聴することを特におすすめします。最初は調子よくプレーできていたのが途中から空振り続きになり、プレイヤーの背後でナレーションを付けていた仲間が「カモン!リラックス!」などと激励するが依然として思うように動かない…というあたりが笑いを誘います。

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