全国のカード決済データを地図上に可視化するとこうなる(スペインの例・Significance Magazineから)

不特定多数の人がお金をいつ、どこで何にいくら使ったかをデータとして把握するのは、現金決済の場合だと困難を極めます。しかしカード払いの場合は、決済ごとに記録が電子的に残るので、後からデータ分析することが可能です。

このほど、スペイン全土で2011年イースター週間中に行われたカード決済(クレジットカードとデビットカード)のデータを、場所・時間・使途別に地図上にプロットした動画がYouTubeで公開されました。スペインの銀行BBVAのInnovation CenterとMITの研究所SENSEable City Laboratoryが共同プロジェクトの一環としてまとめたもので、経済活動の営みの地理的・時間的な移り変わりを視覚的に示すものとなっています。一体どんな風に見えるのでしょうか?

この動画を、英国の王立統計学会とWiley-Blackwellによる統計学ウェブマガジンSignificance Magazineが紹介していますので、リンク先でご覧下さい。

 ⇒ Significance Magazine - The Colour of e-Money

それぞれの色は

  • 青 = 食料品
  • 黄 = ガソリン
  • ピンク = ファッション
  • 赤 = 外食

を指します。一方、丸の大きさは金額の多寡を示しています。

何も考えずに見ているときれいな花火のようですが、よく見ると「休日の朝だから、出かける前に車にガソリンを入れている人が多い」とか「いま外食の時間だ」とか分かります。記事では、このような経済活動データの可視化による分析が、人々の行動パターンを理解し、サービスを改善するのに役立つかもしれないとしています。

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