<論文紹介> 銀錯体触媒と超臨界CO2によるメタンのC-H結合官能基化反応 (Chem. Eur. J.・VIP)

天然ガスなどの主成分として豊富に存在するメタンは、化学的安定性が高いため、化学原料として高価値な化合物の合成に利用するには多量のエネルギー消費を必要とするのが難点です。メタンを高効率かつ直截的・選択的に化学変換する方法の開発は、長年の課題として盛んに研究されています。

このほどウエルバ大学(スペイン)のPedro J. Pérez教授らによるグループは、銀錯体を触媒に用いて超臨界CO2中でメタンとジアゾ酢酸エチルを反応させ、メタンのC-H結合へのカルベン挿入によってプロピオン酸エチルを生成することに成功しました。また同様の方法で、エタン・プロパンなど他の低級アルカンでもC-H結合官能基化が可能となることが確認されました。メタン等の低級アルカンの高価値な資源としての活用につながることが期待されます。

この成果はChemistry - A European Journal (Chem. Eur. J.) で報告され、同誌の注目論文VIP (Very Important Paper) に選ばれるとともに、化学ニュースサイト Chemistry Viewsで紹介されました。

■ Chem. Eur. J.では、二人の査読者が特に重要性を認めた論文をVIP (Very Important Paper)に選んでいます。
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