Angewandte Chemie「フリッツ・ハーバー研究所創立百周年」記念特集号

マックス・プランク協会に属するベルリンの高名な研究機関 フリッツ・ハーバー研究所(The Fritz Haber Institute = FHI)は、1911年の創立から今年で百周年を迎えました。百年間の歴史の中でFHIに籍を置いた研究者には、初代所長のFritz Haber(1918年ノーベル賞受賞)のほか、Max von Laue (同・1914年), James Franck (1924年), Heinrich Wieland (1927年), Eugene Wigner (1963年), Ernst Ruska (1986年), Gerhard Ertl (2007年)といった錚々たる名前が並びます。

Angewandte Chemie International Editionは、FHIの創立百周年を記念して、Volume 50, Issue 43 (October 17, 201)を特集号として発行しました。(表紙にはノーベル賞受賞者7人の写真を掲載)

同号には、FHIの百年間の歴史を回顧する “One Hundred Years of the Fritz Haber Institute” と、創立者ハーバーの評伝 “Fritz Haber: The Damned Scientist” という2つのエッセイを収録しています。アンモニア合成法の開発をはじめとする化学者としての輝かしい業績とノーベル化学賞受賞を頂点とする栄光の裏で、第一次大戦中の毒ガス兵器開発への関与を原因とする妻の自殺、ナチスによって祖国を追われた末の客死といった悲劇につきまとわれたハーバーの生涯は、化学史的興味を超えて読者の胸を打ちます。

また、同号の総説論文 “CO Oxidation as a Prototypical Reaction for Heterogeneous Processes” は、CO酸化反応にスポットを当て、FHIで行われてきたさまざまな研究の成果を、 Hans-Joachim Freund博士らマックス・プランク協会の中心的な化学者が解説します。

⇒ Special Issue: 100th anniversary of the Fritz Haber Institue of the Max Planck Society
Angew. Chem. Int. Ed. 2011, 50 (43), 10064–10094.
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