ChemPhysChem誌で「ナノバブル」特集

肉眼では観察できないナノメートル単位の大きさの超微小気泡「ナノバブル」は、その存在が多数報告され、しかも通常の泡と異なり数日から数か月という長期にわたり消滅することなく持続すると言われています。しかし従来の理論によると、そのように微小な気泡では内部が高い気圧となるため即時に消滅するはずと予想されることから、いまだに理論的な裏付けが確立されず、その存在自体を疑う研究者が後を絶たないという興味深い現象です。

ChemPhysChem誌の2012年6月4日号(Volume 13 Issue 8)では、この「ナノバブル」を特集セクションとして取り上げ、この現象に多角的に迫る総説2報と原著論文3報を収載しています。
 ⇒ ChemPhysChem, Special Issue: This issue contains a special section on Nanobubbles

ナノバブル研究の現状を概説するEditorialはこちらです。(無料公開)
 ⇒ Ball, P. (2012), Nanobubbles are not a Superficial Matter. ChemPhysChem, 13: 2173–2177. doi: 10.1002/cphc.201200119

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