<記事紹介>パラベンは本当に乳がんの原因物質か? Chemistry Viewsが話題の論文と新聞報道を検証

パラベンは、防腐剤として化粧品・デオドラント用品・食品などに広く用いられています。過去にパラベンと乳がんとの関連がたびたび噂されましたが、科学的な研究ではおおむね否定されてきました。

ところが、今月Journal of Applied Toxicology誌に掲載された論文は、研究に参加した乳がん患者40人全員の乳房組織からパラベンが検出されたと報告し、英国のタブロイド紙はこれを乳がんとの関連を示す証拠として大々的に報道しました。この論文は下のリンク先で無料公開されています。
Measurement of paraben concentrations in human breast tissue at serial locations across the breast from axilla to sternum,
L. Barr, G. Metaxas, C. Harbach, L.-A. Savoy, P. Darbre, J. Appl. Toxicol. 2012. DOI: 10.1002/jat.1786

化学ニュースサイトChemistry Viewsは論文の著者や他の研究者へのインタビューを行うとともに、今回の論文の内容を検討しました。その結果、この論文では健康な女性を対象にした比較調査が行われていないなど難点があるとして、パラベンの乳がんリスクについて否定的な見解を示しています。詳しくは下のリンク先から元の記事をご覧下さい。
 ⇒ Chemistry Views: Underarm Hygiene Does Not Cause Breast Cancer

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