サステイナブル・ケミストリーの主導的研究者が注目する研究成果を紹介 / ChemSusChem誌の新連載”Across the Board”に京都大・今堀教授ら編集委員が寄稿

ChemSusChemサステイナブル・ケミストリーの専門誌ChemSusChemで、2015年1月号から新連載”Across the Board”がスタートしました。この連載では、当分野の主導的な化学者たちが名前を連ねる同誌の編集委員が、最近読んだ論文の中で特に目を引いた成果を取り上げ、そのポイントを簡潔に紹介するものです。

連載の初回では、スウェーデン王立工科大学(KTH)のLicheng Sun教授が、現在ホットな研究テーマとなっている「太陽光による水分解」において注目した中国科学院長春応用化学研究所(Changchun Institute of Applied Chemistry)・Xuping Sun教授のグループによる成果を解説しています。

  •  記事を読む  Sun, L. (2015), Across the Board: Licheng Sun. ChemSusChem, 8: 22–23. doi: 10.1002/cssc.201403341 (本文を読むにはアクセス権が必要です。以下同じ)

また、次号以降に掲載予定の京都大学大学院工学研究科・今堀 博教授とイタリア・メッシーナ大学のGabriele Centi教授の寄稿も、オンラインで先行公開されました。今堀教授はRu錯体を用いた光増感剤と二核錯体触媒の組み合わせによる水の光酸化反応系を、またCenti教授はメタンからエチレンや芳香族化合物への非酸化的変換反応をそれぞれテーマに取り上げ、複数の研究室から最近生まれた重要な成果を紹介しています。

トップレベルの化学者が注目する成果の紹介を通じてサステイナブル・ケミストリーの最前線が分かるこの連載に、今後ともご注目下さい。

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