C&ENが取り上げた「サイン収集家」とは、あの日本人有機化学者

ACSのChemical & Engineering News (C&EN)をチェックしている方の多くは、今週(21日)に掲載された記事「The Autograph Collector」に目を留めたのではないでしょうか。
 ⇒ The Autograph Collector | January 21, 2013, C&EN

この記事は、東北大学で活躍した有機化学者 故・野副鉄男博士(1902-1996年)が遺した約1,200頁に及ぶサイン帳を復刻してオンライン公開しようという、現在進行中の事業を紹介するものです。博士は1953年の欧米各国訪問を契機に、講演や研究機関の訪問を通じて親交を深めた化学者たちからサインを集めるようになりました。このサイン収集は、博士が亡くなる直前まで約40年間にわたって続けられ、ノーベル賞受賞者ら世界的な化学者によるサインと博士への個人的なメッセージを多数含む、歴史的に貴重な記録として遺されました。そのオンライン化事業は、日本化学会がWiley-VCHと共同出版する英文誌The Chemical Record誌が進めているもので、当ブログの下記の記事でも内容を詳しくご紹介しています。
 ⇒ 東北大の有機化学者 故・野副鉄男博士が残した1200頁のサイン帳をThe Chemical Record誌が復刻公開|ノーベル賞受賞者32人ら世界の化学者との交流を伝える貴重な記録

☆ またC&ENは、この記事に基づくニュース動画をYouTubeで公開しています。こちらもぜひご覧下さい。

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