Wiley-VCHとChemPubSoc EuropeがOA誌ChemistryOpenを創刊

7月19日、John Wiley & Sons, Inc.社の科学技術出版事業部の一部であるWiley-VCHと、72,000人の会員を擁する欧州の16化学会の連合体ChemPubSoc Europeは、化学会の公式誌としては初めてのオープンアクセス(OA)ジャーナルとなるChemistryOpenを共同で創刊することを発表しました。

ChemistryOpenは、助成を受けた研究活動の成果はすべての人に公開されるべきとする研究助成機関等の要請に応えるもので、化学の全分野を対象に、査読を経た原著論文を出版します。また、付録となるThesis Treasury では、PhD論文の抄録を掲載し、併せて本文の電子版へのリンクを収録します。

同誌の編集者となるDr Karen HindsonとDr Haymo Rossによると、ChemistryOpenは電子版だけで発行されます。最初のOA論文は年内に掲載され、また正式な創刊号の発行は2012年初頭となる予定です。

ジャーナルとしての高い質を維持するための編集委員会は、化学の広範な領域で高い見識を持つRamón Martínez-Máñez教授とThomas Wirth教授によって率いられます。さらに、1987年のノーベル化学賞受賞者であるJean-Marie Lehn教授が、名誉会長として編集委員会を支援します。

プレスリリース原文 → Wiley-VCH and ChemPubSoc Europe to Launch Open Access Chemistry Journal

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