多様化に向かう化学 - Angew. Chem. Int. Ed.でナノテク・バイオなど「新興分野」の論文が43%を占める

化学ニュースサイトChemistry Viewsに、化学という分野が多様化に向かっていることを示唆する興味深い記事が掲載されました。
 ⇒ Chemistry Views – The Field of Chemistry

この記事は、Angewandte Chemie International Editionで今年の初号から15号までに収載された論文を、著者の所属学科と主題の面から分析したものです。

■ 各論文の著者の所属学科を見たところ、化学科以外に45もの学科が挙げられました。材料科学・薬学・物理学あたりは容易に想像できますが、珍しい分野としては繊維、通信工学、さらには美術史(Art History)まであったそうです。

□ 有機合成・無機結晶など、化学の伝統的な主題を扱う論文は全体の57%でした。残り43%はナノテク・バイオ・材料など「新興分野」(non-traditional)といっていい主題の論文でした。

詳しくは上のリンクから記事本文をご覧下さい。あくまでAngew. Chem. Int. Ed.一誌から採った限られたサンプルに基づく分析であり、伝統分野・新興分野の区別は著者の主観によるものですが、化学の多様化・学際化を裏付ける一例としてうなずけるのではないでしょうか。

この記事の著者Richard Threlfallは、雑誌の目次に一通り目を通すことによって、自分の専門外の研究に関心を持ち理解を深めることを勧めています。なお著者は、この秋に創刊されるAsian Journal of Organic Chemistryの編集副幹事(Associate Managing Editor)です。

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