Wileyと英国Jiscがオープンアクセス出版に関する協定を発表 / Wiley誌を購読する英国の大学を対象に、1年間の論文出版料金(APC)の支払総額に応じて翌年のAPCを減額

John Wiley and Sons社(以下Wiley)は12月17日、論文のオープンアクセス(OA)出版に関するパイロット協定を発表しました。この協定はJisc(英国情報システム合同委員会)、Wileyと英国の図書館界の三者による議論に基づいて締結されたもので、OA出版への移行にあたって英国の大学を支援することを目的としています。

この協定の対象になるのは、Jisc journal agreementの下でWileyの電子ジャーナルを購読する英国の大学で、期間は2015年1月~2017年12月の3年間です。これによって大学は、Wileyに対して1年間に支払ったOA出版のための論文出版料金(Article Processing Charge = APC)の総額に応じて、翌年のAPCの支払いに充当できるクレジット(還付)を受け取ることができます。

大学がAPCクレジットを受け取るためには、Wiley Open Access Accountの開設が条件となります。このアカウントを開設した大学では、所属研究者がWiley誌で論文をOA出版する際にAPCの割引が受けられるとともに、大学からWileyへのAPCの支払いを管理するためのツール”Account Dashboard”を利用できるようになります。

この協定についてJiscのLorraine Estelle女史(Executive director digital resources and divisional CEO Jisc Collections)は「今回の画期的な枠組みが合意できたことを喜んでいる。この枠組みが英国の大学にとってのコストを抑制するとともに、オープンアクセスの推進に向けての障害を減らすことにつながると期待している」と語っています。

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