卵巣がん早期発見のための新しい検診方法の有効性が示唆される

Cancer卵巣がんは初期段階の自覚症状がほとんどなく、早期発見が非常に難しいと言われています。この度、アメリカがん協会(the American Cancer Society)の公式誌Cancerで、早期に卵巣がんを特定するための、特異度の高いがん検診の新しい方法が発表されました。

A 2-stage ovarian cancer screening strategy using the Risk of Ovarian Cancer Algorithm (ROCA) identifies early-stage incident cancers and demonstrates high positive predictive value
Karen H. Lu, Steven Skates, Mary A. Hernandez, Deepak Bedi, et al.
*Abstract(抄録)は無料公開。全文を読むにはアクセス権が必要です

⇒プレスリリース  New Screening Strategy May Catch Ovarian Cancer at Early Stages

現在卵巣がんの有用な検診方法はまだ確立されていないため、最も治療が有効な初期段階での発見が難しく、既に進行した状態で発見されることがほとんどのようです。
今回の検査は腫瘍マーカーとして知られているCA125という糖タンパクの変化の確認を含む、二段階の卵巣がん検診を11年間に渡って行いました。調査対象となった4,051人の更年期後の女性全員が初めにCA125の血液検査を受け、卵巣がんアルゴリズム (ROCA-Risk of Ovarian Cancer Algorithm)の計算を基に次の三つのグループに分けられました。低リスク:1年後にCA125の再検査、中程度のリスク:3ヶ月後にCA125の再検査、ハイリスク:経膣超音波検査及び婦人科腫瘍専門医による診察
その結果、毎年平均5.8%の女性が中程度のリスク、0.9%がハイリスクと判断されました。ハイリスクの女性のうち10人が手術を受け、そのうち4人に浸潤卵巣がん、2人に低悪性度卵巣腫瘍、1人に子宮内膜がん、3人に良性卵巣腫瘍が見つかりました。従ってこの検診方法で卵巣がんの陽性予測値は40%となり、特異度は99.9%と正確性の高い結果が得られました。また、卵巣がんは全て早期発見であったことに意義があります。

「現時点では標準的な検査方法として取り入れるにはまだ早いが、今回の研究結果は、更年期後の女性にとって経時的な変化を見た検診は有効であることを示唆している。今イギリスで卵巣がんアルゴリズムを用いたさらに大規模な無作為研究が行われているので、この研究で同様の結果が得られた場合、卵巣がんの検査方法が変わるかも知れない」と筆頭著者のDr. Karen H. Luは語っています。

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カテゴリー: 産婦人科学, 腫瘍学   タグ:   この投稿のパーマリンク

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