<書籍紹介> 注目の低侵襲治療法「NOTES」(経管腔的内視鏡手術)の最新ビデオアトラス

Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery: Textbook and Video Atlas
Edited by Anthony N. Kalloo, Jacques Marescaux, Ricardo Zorron
ISBN: 978-0-470-67103-0
Hardcover / 328 pages / June 2012
US $160.00

体表面に傷を創らない究極の低侵襲内視鏡手術として全世界で研究・開発が行われている注目の治療法NOTES(Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery)の概要、最新の臨床応用例、手術テクニック、トレンドを紹介する最新刊です。50に及ぶ手術手技動画を本書専用のサイトから見ることができます。チーフエディターは、NOTESの第一人者であるAnthony Kalloo (The John Hopkins Hospital)が務めています。
 ⇒ 目次および無料公開のサンプル章(Excerpt)

  推薦のことば    

東京慈恵会医科大学 内科学講座 消化器・肝臓内科/内視鏡科 主任教授 田尻 久雄

内視鏡治療や内視鏡外科手術の目覚ましい進歩を背景に,次世代の新たな低侵襲治療手技の開発が期待されている.NOTES(経管腔的内視鏡手術)はその代表的なもので,体表をキズつけずに口や腟,肛門などの自然孔から挿入した内視鏡ですべての手術操作を行うという画期的な概念である.現在,NOTESの確立に向けてさまざまなデバイスの開発や手技の工夫などの研究が活発に行われている.
このような中で本書は世界中のエキスパートらにより執筆された待望の一冊であり,NOTESの基礎から臨床応用の現状,そして将来展望までがわかりやすくまとめられている.とくに,手術手技についてはデバイスが限られている現状での手技の工夫や手術手順が詳細に述べられており,臨床応用に向けて大変参考になると思われる.さらに,本書の最大の特徴は基礎的検討に加えて臨床応用の実際について編集されたビデオアトラスである.鮮明な画像による豊富なビデオの数々は大変充実しており,NOTESの現状を理解するのに十分な内容を備えている.
NOTES研究は重要な局面を迎えており,この時期に本書が発刊されたことはとても意義深い.今後の低侵襲治療手技の発展を考える上で大変参考になる一冊であり,低侵襲治療に携わる多くの方々に推薦したい.

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