2013年5月のワイリー理工書ベストセラーはこちら! 有機合成の失敗例から学ぶ好評書の続編More Dead Ends and Detoursがランクイン

日本で5月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章など、詳しい内容をご覧いただけます。

1位 March’s Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, 7th Edition
 Michael B. Smith
 ISBN: 978-0-470-46259-1
 Hardcover / 2080 pages / March 2013

2か月連続トップとなったのは、有機化学のハイレベルな教科書として世界中で愛読されている「マーチ有機化学」の改訂第7版です。前の第6版からは6年ぶりの改訂で、伝統ある高いクオリティを守りながら、最近の研究の展開を反映して内容・引用文献を刷新しています。第1章 Localized Chemical Bonding を試読用に無料公開していますのでご利用下さい。上のタイトルまたは表紙画像からリンクしている内容情報ページで、画面右上のRead Excerpt: Chapter 01 (PDF)をクリックするとPDFを読むことができます。(PDFは4.7MBありますのでご注意下さい)
 
More Dead Ends and Detours2位 More Dead Ends and Detours
 Miguel A. Sierra, Maria de la Torre, Fernando P. Cossio
 ISBN: 978-3-527-32976-2
 Paperback / 288 pages / May 2013

2004年の出版以来ロングセラーとなっているDead Ends and Detoursの待望の続編です。「Classics in Total Synthesis」のような全合成の傑作集がもっぱら見事な「成功例」を集めているのに対し、「失敗から学ぶ」をテーマにした前著Dead Ends and Detoursは、合成過程で行き詰ったり予定変更を余儀なくされた失敗例をケーススタディに用いて、難所を回避・克服するための具体的なアイディアを助言するというユニークかつ教育的な好著でした。今回の続編”More” Dead Ends and Detoursは、前著のコンセプトを踏襲しつつ、広く利用されている合成反応をもれなくカバーする形で、20あまりの新たな失敗例を取り上げます。

3位 Applied Logistic Regression, 3rd Edition
 David W. Hosmer, Jr., Stanley Lemeshow, Rodney X. Sturdivant
 ISBN: 978-0-470-58247-3
 Hardcover / 528 pages / March 2013

本書も前月に続いてのランクイン。統計モデル「ロジスティック回帰」を理解し、現実の場面で使いこなせるようになるための分かりやすい入門書です。公衆衛生・医学・社会科学などへの応用において同モデルをどのように使うかを解説し、また最新の統計ソフトの利用法も具体的なトピックに沿って示します。

Primes of the Form x2+ny24位 Primes of the Form x2+ny2: Fermat, Class Field Theory, and Complex Multiplication, 2nd Edition
 David A. Cox
 ISBN: 978-1-118-39018-4
 Paperback / 378 pages / April 2013

学部生から専門的な数学者まで幅広い読者を夢中にしてきた高名な名著を、1989年の出版から20年以上を経て待望の改訂。「素数pがx^2+ny^2という形式で表現できるための条件は何か」という数論上の問題を巡って、フェルマー・オイラー・ガウスら歴史的な大数学者の思索をたどりながら、類体論・虚数乗法論など近代数論の成果との関連を明らかにしていきます。

5位 Organometallics in Synthesis Third Manual
 Manfred Schlosser
 ISBN: 978-0-470-12217-4
 Paperback / 1026 pages / April 2013

2001年に刊行され大好評を博した”2nd manual”(現在は絶版)の続編で、経験豊富な著名化学者が主要な有機金属試薬の調製法と、それを用いた合成反応の手順を解説します。試薬の調製法と合成反応は、いずれも各ステップが明確に記述され、あたかも料理のレシピ本のように、書かれた手順に従うだけで望んだ結果が得られるよう編集されています。金属元素ごとに分けられた各章には、前の2nd Manualで取り上げられた化合物・試薬も含まれますが、レファレンスを含めて最新の内容となるようそれぞれ新たに書き下ろされています。ChemASAPさんの書評もご一読下さい。

ご注文は最寄りの書店・ネット書店で承ります。

カテゴリー: 書籍 タグ: パーマリンク