<書籍紹介> 小児心臓病学の新刊”Pediatric Heart Disease: A Clinical Guide”(東京女子医大・中西敏雄教授ご推薦)

Wiley-Blackwellから刊行された小児心臓病学の新刊”Pediatric Heart Disease: A Clinical Guide”を、東京女子医科大学の中西敏雄教授にご推薦いただきました。

Pediatric Heart Disease: A Clinical Guide
Piers Daubeney, Michael Rigby, Michael Gatzoulis, Koichiro Niwa (Editors)
ISBN: 978-0-7279-1861-1
Hardcover 346 pages
October 2012, BMJ Books
US $108.95
(上の書名または表紙画像をクリックすると目次・サンプル章などをご覧いただけます)

- 本書を推薦します -

本書は、小児循環器疾患の発生から始まって、理学的所見や心電図検査などの概説、エコーなどの画像診断について簡潔に記載されている。さらに、先天性心疾患の各論、遺伝性疾患の概説、胎児心疾患、成人先天性心疾患の概説、外科治療の概説と続く。コンサイスに、しかも大切なところはすべておさえて書かれている。大部な教科書が多い中、エッセンスを平易に読みやすく編集されているのは貴重である。ロンドンのRoyal Brompton病院のDr. Gatzoulisをはじめとしたスタッフが編集者となっているが、我が国の丹羽先生も編集者に加わっている。執筆者はRoyal Brompton病院のスタッフのみでなく、世界中の新進気鋭の第一人者が執筆している。英語は平易で読みやすいので、あまり時間をかけずに読み切れるのではなかろうか。学生、研修医向けの小児循環器学の入門書として、また専門医レベルでも小児循環器学全般をさっと復習したい方、小児科医、内科医、外科医で小児循環器学を短時間にまとめて勉強したい方には最適な一冊である。

東京女子医科大学 循環器小児科教授
中西敏雄

Related posts:

  1. <書籍紹介> 医療現場における汚染除去の方法を解説 “A Practical Guide to Decontamination in Healthcare”
カテゴリー: 心臓病学   タグ:   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。