多発性硬化症ワークショップの発表内容をClinical and Experimental Neuroimmunology特集号で無料公開中

Cutting Edge Research in MS and NMO from Asia2013年8月3日-4日に九州大学医学部で行われた、第12回多発性硬化症(MS)ワークショップ「アジアの多発性硬化症(MS)と視神経脊髄炎(NMO)の最先端研究」の発表内容を掲載した特集号がClinical and Experimental Neuroimmunologyから出版されました。全ての論文についてどなたでも無料でアクセス頂けますので、この機会に是非ご覧ください。

また、Chief Editorsの一人である吉良潤一先生(九州大学大学院医学研究院 脳研 神経内科学 教授)から本特集号のご紹介頂きました。本文と併せてご一読ください。

  無料公開中  
Clinical and Experimental Neuroimmunology 第4巻s1号

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日本神経免疫学会理事長 吉良 潤一先生によるご紹介

今回のsupplement 号では、第12 回MS ワークショップがとりあげられています。MS ワークショップは、12 年前に第1 回が仙台で糸山泰人会長(当時東北大学神経内科教授)のもとで開催されました。以降、札幌(田代邦雄会長、当時北海道大学神経内科教授)、京都(斎田孝彦会長、当時宇多野病院長)、福岡(私)と順繰りに3 巡今年で回り終えました。本ワークショップには毎年100 名近い神経内科医が、1 泊2 日のスケジュールで参加し、ちょうどMS サマースクールのような感じです。国内外の一流研究者の講演と活発な討議、夜の意見交換会と大変賑やかに過ごすことができました。本ワークショップは12 年間の活動を通じて、我が国の多発性硬化症研究者、臨床家のレベル向上と交流に大きな貢献を果たしました。この第12 回においてもグリア生物学,新規自己抗体とB 細胞、大規模遺伝子・環境因子研究など先端的なトピックスがとりあげられ、それが今回のsupplement 号のreview としてまとめられています。

さらにワークショップでは興味深い症例発表も多く寄せられ、その一部はこのsupplement 号にも掲載されています。このように多発性硬化症をめぐる最先端の研究から臨床まで幅広いテーマが優れた演者により講演され、とても役に立つ勉強会であったと思います。MS ワークショップは今回をもって終了となりますが、最後の会がClinical and Experimental Neuroimmunologyのsupplement 号として記録に残る形になったのは、大変喜ばしいことと感じています。

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