今日は何の日? 100年前、マックス・フォン・ラウエがX線回折を発見

100年前の今日6月8日、ドイツのマックス・フォン・ラウエ(Max von Laue)は同僚らとともにX線回折現象を発見しました。化学ニュースサイトChemistry Viewsが解説記事を掲載しています。 
 ⇒ Chemistry Views – 100th Anniversary of the Discovery of X-ray Diffraction

ラウエの発見に先立つ1895年、ヴィルヘルム・レントゲンがX線を発見しましたが、その正体は十分明らかになっていませんでした。ラウエらはX線を硫化銅の結晶に照射し、その軌跡を写真乾板を使って観測しました。結晶内の原子構造が回折格子として働くと考えたラウエの予想通り、結晶を通過したX線は回折され、写真乾板上に点々のパターンを作りました。この実験を通じて、X線の正体が電磁波であることと、結晶が空間格子構造を持っていることが確認されました。

翌1913年にはブラッグ父子が「ブラッグの法則」を発見、回折パターンの生じ方を法則化し、X線回折による結晶構造解析に理論的な裏付けを与えました。これらの功績により、ラウエは1914年に、またブラッグ親子は1915年にそれぞれノーベル物理学賞を受賞しました。

その後、技術的進歩を重ねたX線回折法は、結晶構造を決定するための有力な手法として、化学・生物学におけるさまざまな発見に貢献しています。上記のChemistry Viewsの記事では、X線回折の発見に関する科学史的論文も参考文献として紹介されていますので、興味のある方はぜひご一読下さい。

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