<論文紹介>単体ホウ素粉末と太陽光によるCO2還元反応 (ACIE Hot Paper)

Credit - ESB Professional/Shutterstock

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太陽光と光触媒を用いたCO2還元は、温室効果ガスであるCO2を燃料や化学品原料といった資源として有効活用するための重要な反応であることから、多くの化学者が研究に取り組んでいます。しかしこの反応を効率的に行う手法は未確立で、すぐれた触媒システムの開発が長年の課題となっています。

物質・材料研究機構 (NIMS) の葉 金花 (ヨウ キンカ)MANA主任研究者 (光触媒材料グループ グループリーダー)を中心とする日中共同研究グループは、単体ホウ素粉末が太陽光照射によってCO2還元を効率的に促進することを明らかにし、Angewandte Chemie International Edition (ACIE) で報告しました。ホウ素粉末は太陽光を吸収して高温に熱せられ、水と反応して水素と酸化ホウ素を生成し、それらがCO2の還元を高効率で進めます。この一連の反応に必要なのはホウ素粉末と水・太陽光照射だけで、試薬や助触媒は不要です。CO2資源化のための有力な戦略として、今後の発展が期待されます。

この成果を報告した論文は、ACIEの注目論文Hot Paperに選ばれるとともに、化学ニュースサイトChemistry Viewsで内容が紹介されました。

Angewandte Chemie International Edition

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