イグ・ノーベル賞2015・化学賞は「ゆで卵を生卵に戻す方法」が受賞 / ChemBioChem誌の論文が受賞業績に

Credit - gillmar/Shutterstock

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「人々を笑わせ、そして考えさせる」研究業績に対して贈られるイグ・ノーベル賞の今年2015年の選考結果が、17日に米ハーバード大学で発表されました。すでに日本人医師の医学賞受賞(アトピーにはキスが効果的? イグ・ノーベル賞に日本人(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース)が話題になっていますが、一方で化学賞 (Chemistry Prize) は、「ゆで卵を生卵に部分的に戻す化学的レシピを考案した」業績を理由に、カリフォルニア大学アーバイン校のGregory A. Weiss教授らのグループが受賞しました。

ChemBioChem上の記事のレファレンスに示されているように、この研究を報告した論文 “Shear-Stress-Mediated Refolding of Proteins from Aggregates and Inclusion Bodies” は今年1月にWiley-VCHのChemBioChem誌に掲載されたもので、発表直後から「ゆで卵を生卵に戻す方法」として日本を含む各国で大きな話題を呼びました。その内容については当ブログの記事でもご紹介していますが、生物工学上重要なタンパク質のリフォールディング技術についての至ってまじめな論文を、「ゆで卵の卵白」を実験材料に使ったことに着目して「ゆで卵を生卵に戻す方法」と謳ったことが大きなインパクトを生み出したといえます。

Wileyのジャーナルで発表された論文は、2013年にも「酒を飲んだと思うだけで、自分の魅力に自信が高まる」効果についての心理学論文がイグ・ノーベル賞心理学賞の受賞業績となっています。

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