Wiley Publishing Japan(ワイリー・パブリッシング・ジャパン)

世界的な人口増加と、特に近年ではバイオ燃料に代表される用途の拡大に伴って、穀物への需要圧力は高まる一方であるが、そのような状況の中で、穀物の増産を助ける肥料の役割の重要性が改めて注目されている。本事典は、その肥料に関する約4,500の用語について詳細な解説記事を収録する。
さまざまな肥料の化学的な成分組成、製造法、応用、さらに経済的・環境的な含意まで、幅広い主題が取り上げられる。具体的には、地中での肥料の挙動、化学的・物理的性質、植物の生長における生理学的な役割、地力に与える影響などが論じられる。
肥料に関する比類のない網羅的な情報源となる本事典は、農学関係の図書館や研究者・実務家に必備の参考図書である。
なお本事典には、「緑の革命」への多大な貢献により1970年にノーベル平和賞を受賞したノーマン・ボーローグ博士が序文を寄せている。