学術雑誌がTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを利用して、掲載論文を読者の目に留めて読んでもらおうとする動きは、もはや一般的なものとなっています。そうした中で、The British Ecological Society(英国生態学会)が刊行する論文誌Methods in Ecology and Evolution(以下Methods誌と表記)とJournal of Ecologyの二誌(両誌ともWileyが発行元)では、著者が論文を投稿する際に、Twitter専用のアブストラクト”tweetable abstract”の提出を必須条件とするという新しい試みを実施しました。この試みについて、Methods誌のアシスタント・エディターSamantha Pontonが、学術情報管理を専門とするオンラインニュース誌 Research Informationに寄稿した記事で語っています。
■ Submission requirement aims to boost social-media engagement (5 June 2013, Research Information)
 Twitter用アブストラクトの提出を必須にしたのは、Methods誌では2012年11月から、Journal of Ecologyでは今年3月からです。両誌では、オンライン投稿サイトScholarOne上の投稿ページに、「(リンクURLの文字数を除く)120文字以内で、論文の新規性または主要な発見を記述して下さい」という一項目を追加しただけで、ガイドラインなどは加えませんでした。120「文字」ではなく120「語」と勘違いして書いてしまう著者が25%いますが、残り75%の著者はきちんと書いてくれるそうです。実際には、著者が書いた通りのアブストラクトがそのまま使われるのではなく、論文の内容がよく表現されているかどうか編集者が点検した上でツイートされます。Methods誌のTwitterアカウントには、現在2,800人以上のフォロワーがいます。
Twitter用アブストラクトの提出を必須にしたのは、Methods誌では2012年11月から、Journal of Ecologyでは今年3月からです。両誌では、オンライン投稿サイトScholarOne上の投稿ページに、「(リンクURLの文字数を除く)120文字以内で、論文の新規性または主要な発見を記述して下さい」という一項目を追加しただけで、ガイドラインなどは加えませんでした。120「文字」ではなく120「語」と勘違いして書いてしまう著者が25%いますが、残り75%の著者はきちんと書いてくれるそうです。実際には、著者が書いた通りのアブストラクトがそのまま使われるのではなく、論文の内容がよく表現されているかどうか編集者が点検した上でツイートされます。Methods誌のTwitterアカウントには、現在2,800人以上のフォロワーがいます。
論文へのアクセスの増減にはさまざまな要因が関わるため、この試みによってアクセスがどれだけ増加したかを測定するのは困難ですが、フォロワーからは非常に肯定的な反応を得ているそうです。また編集部のスタッフは、論文内容の簡潔な要約を書くことにかけては、著者自身のほうが自分たちよりも勝っているようだと語っています。
Methods誌は、論文に対するネット上の反応(ソーシャル・インパクト)を可視化するサービスAltmetricの試験導入にも参加するなど、ソーシャルメディアの活用に積極的に取り組んでいます。同誌の試みが今後ほかの雑誌にも波及するか、また他にどのような新しい試みが生まれるか注目されます。
 
								




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